皆さんは、「あかつき」という日本の探査機をご存じでしょうか?

「あかつき」は、金星を探査する目的で2010年5月に打ち上げられたのですが、金星の軌道に入ることに失敗してしまいました。

ところが、5年の月日を経て再び金星の軌道に入るチャンスが巡ってきて、今回再挑戦することで、見事に金星軌道に入ることができました。

そして、あかつきが撮影した金星の写真がこれです。

金星

一見すると月みたいに見えますが、表面には雲らしきものもあって、今後の探査が楽しみです。

本ニュースは、あかつきが5年もの歳月を経て、金星軌道に入ったということを報じたものです。

Japan’s space agency says the “Akatsuki” is now orbiting Venus, the first Japanese probe to circle a planet other than Earth.

日本の宇宙開発機関によりますと、「あかつき」は現在金星の軌道を周回しているということで、日本の探査機としては初めて、地球以外の惑星を回る探査機となりました。

orbit : 「軌道」という名詞と、「~の周りを軌道に乗って回る」という動詞
Venus:金星
probe:探査機
circle:回る、回転する
水星:Mercury、地球:Earth、火星:Mars、木星:Jupiter、土星:Saturn
天王星:Uranus、海王星:Neptune、冥王星:Pluto

(Masato Nakamura / Project Manager, JAXA)
“We’ve confirmed that the Venus climate orbiter Akatsuki has successfully entered the orbit of Venus as planned.”

宇宙航空研究開発機構=JAXAの中村正人プロジェクトマネージャは、「金星気象探査衛星あかつきが計画どおりに、無事に金星軌道に入ったことを確認しました」と話しました。

the Venus climate orbiter:火星気象探査衛星
as planned:計画どおりに
climate:気候、気象 発音は、「クライメット」となる

Nakamura said they will do test observations over three months, before starting them on a regular basis. The spacecraft used ultraviolet and infrared cameras to take clean images of the planet. The first time that’s happened, according to experts.

中村さんによりますと、あかつきは3か月間にわたって試験観測を行ったあと定常観測に移行するということですが、(すでに)紫外線カメラや赤外線カメラを使って金星の鮮明な画像を撮影しています。専門家の話では、これほど鮮明な金星の画像が撮影されたのは初めてだということです。

test observations:試験観測
over three months:3か月間にわたって
on a regular basis:定期的に
spacecraft:宇宙船
ultraviolet:紫外線の 発音は「オルトラヴァイオレット」
infrared:赤外線の 発音は「インフラレッド」
The first time that’s happened:初めてだ
according to experts:専門家の話では

The Akatsuki was launched in May 2010 to survey the planet’s weather and atmosphere, but its main engine broke down. The Japan Aerospace Exploration Agency had to wait until now for a second attempt.

あかつきは、金星の気候と大気を観測するために、2010年5月に打ち上げられました。しかし、メインエンジンが壊れ(たため軌道投入に失敗し)、JAXAは今回まで再挑戦を待つ必要がありました。

launch:打ち上げる 発音は「ローンチ」
The Japan Aerospace Exploration Agency :JAXA
for a second attempt:再挑戦のために

JAXA controllers fired the probe’s four small thruster engines on Monday morning to move it into position. It’s the second time Japan has revived one of its probes in space. In 2010, the “Hayabusa” completed a seven-year return trip from an asteroid after overcoming system malfunctions.

月曜日(12月7日)の朝、あかつきの小型制御ロケットエンジンを噴射させ、JAXAは探査機を軌道に入れました。日本の探査機が、宇宙空間で(深刻なトラブルを起こしたあと)復活を遂げたのはこれで2度目です。2010年には、(小惑星探査機)「はやぶさ」がシステム障害を起こしながらも、7年間の往復飛行を成功させ、小惑星から帰還しました。

small thruster engine:小型制御ロケットエンジン
thruster:(軌道修正用の)小型ロケットエンジン、押すもの、押しの強い人
revive:「生き返る、よみがえる」「生き返らせる、よみがえらせる」の意
asteroid:小惑星
overcome:(敵、困難などに)打ち勝つ
malfunction:機能不全、故障、正常に動かない(動詞)

 

金星は、地球のサイズと同じくらいの惑星で、大気もあります。
大気のほとんどは二酸化炭素で、地表の温度は500℃くらいあると言われています。
地球は太陽の周りを365日で回っていると言いますが、それは地球の自転の周期を1日として計算したものです。

一方、金星の場合は、地球時間でいうと太陽の周りを225日程度で回っているのですが、地球のように自転をほとんどしていないので、金星の1日(朝、昼、晩)を地球時間で見ると117日程度となり、金星の1日は地球の1年の3分の1くらいの長さがあります。

さらに、地球とは自転の向きが逆なので、金星では太陽は西から上って、東に沈むということです。

日本では、太陽、月に次いで明るい星ということで、明け方に見える金星を「明けの明星」、夕方に見える金星を「宵の明星」と呼んでいます。

英語では、明けの明星は「the morning star」、宵の明星は「the evening star」と言うそうです。

それでは、最後に「はやぶさ2号」が撮影した、地球と月の側面からの写真です。

地球と月

宇宙空間に浮かぶ地球と月の姿を横から見ていると、私たちが地球に生きているのが不思議でなりませんね。